エステバン・オコンが、2026年の新レギュレーション車両について「追い抜きがむしろ難しくなるかもしれない」という初期所感を示した。先週バルセロナで行われたハースF1チームの新世代マシン走行で、後続時のフロント荷重低下、いわゆる“ダーティエア”の影響を強く感じたという。
新規定は、ドラッグ低減とダウンフォース削減を通じて接近戦を促し、DRSに代わる「オーバーテイク・モード(エネルギーブースト)」も用意する構想だ。だが、机上の狙いと実走の感触は一致しない可能性が早くも浮上している。
ハースはカタルーニャでの規定内テスト3日間で400周近くを消化し、新型コンセプトの手触りを確かめた。新世代車はダウンフォースを最大で約30%削り、ドラッグも大きく落とす方向性だとされる。理屈の上では、乱流の影響が減り、より近い距離で周回できるはずだ。
しかしオコンは、前走車を追うとフロントのグリップが目に見えて落ちると語った。加えて、オーバーテイク・モードも試したが、現時点では「抜ける状況に持ち込むこと自体が難しい」可能性を示唆した。
「何台かの後ろを走った。フロントの荷重がかなり抜ける感じがある。前よりも、もしかすると少し大きいかもしれないが、まだ見極めが必要だ。オーバーテイク(モード)も試した。どうなるかを早い段階で結論づけたくはない。もちろん、調整や最適化が必要で、完璧に機能するように仕上げていく必要があるからだ。ただ、今のところは抜くのが難しそうだ。これが最初の印象だ。でも、もっと簡単な方向に寄っていくことを願っている。」
