ウィリアムズは2026年F1シーズンに向け、新リバリーとマシンをオンラインで発表した。当初はフルのローンチイベントを予定していたが、生産遅延の影響で大規模発表を取りやめ、オンライン公開へ切り替えた形だ。
チームは2024年と2025年の多くの時間を2026年プロジェクトに投じてきた。しかし、肝心の最終局面で生産が遅れ、先週末に予定されていたバルセロナでのシェイクダウンに間に合わなかった。少なくとも1台分のシャシーは用意できていたが、スペアパーツの確保が難航したという。
この状況を受け、ウィリアムズはシェイクダウンを見送り、シャシーとパワーユニットを同じ拠点に置いた上でのバーチャルテストへ舵を切った。実走行と同等ではないが、バーレーンでの公式テストを見据えた判断だった。また、バルセロナ用のテストリバリーも使用できなかった。

今回公開されたのは、2026年を戦うFW48のリバリーだ。ドライバーはアレクサンダー・アルボンとカルロス・サインツが務める。チームは従来のコーポレートブルーを維持しつつ、変化も加えた。濃いブルーを基調に、ライトブルーとシルバーの要素を追加したという。
さらに、シャシー側面からリヤにかけて黒の流れるような帯を配し、赤と白のラインで縁取った。チームは、この意匠が過去の王者マシンを想起させるとしている。
「これは、シャシー側面からマシン後方へと流れる黒のセクションとのコントラストを成している。そこは象徴的な赤と白のキーレインで縁取られている。これはナイジェル・マンセルのFW14Bやデイモン・ヒルのFW18のような、選手権を制したウィリアムズのマシンに見られる特徴だ。FW18は今年で30周年を迎え、その節目を祝う意図もある」
チーム代表ジェームズ・ボウルズは、新時代に入る2026年を「トップへ戻る道の次の一歩」と位置づけた。ただし、前途が簡単ではないことも強調した。
「2026年は、このスポーツの新しい時代に入る中で、アトラシアン・ウィリアムズF1チームがトップへ戻る道の次のステップだ。シーズンが待ちきれない」
「素晴らしいドライバーラインアップがあり、新しいパートナーも増え、ファンも拡大している。昨年味わった成功を土台にしたい。ただし、僕たちは課題の大きさを甘く見ていない」
「開幕戦で何が起きるかは誰にも分からない。でも、それを確かめるのが楽しみだ。この素晴らしい新リバリーで、ファンが僕たちを応援したくなることを願っている」
ドライバー側も、新リバリーへの手応えを口にした。アルボンは、FW48の見た目そのものに強い自信を示した。
「新しいリバリーを初めて見る瞬間は、いつだって特別だ。FW48は信じられないほど素晴らしく見える」
「デザインは本当に際立っている。大胆で、現代的で、アトラシアン・ウィリアムズF1チームだと一目で分かる。ファンが実車をサーキットで見て、2026年に僕たちを応援してくれるのが待ちきれない」
サインツも、2026年に向けたチームの意思表示だと受け止めた。
「FW48のリバリーは、2026年に向けた僕たちの意志をはっきり示すものだ」
「このデザインは、アトラシアン・ウィリアムズF1チームの伝統を称えながら、新時代に向けて新鮮でダイナミックな表情も取り入れている。このリバリーでレースをするのが楽しみだ」
「世界中のファンと興奮を分かち合いたい。僕たちが前へ進み続ける上で、みんなの応援が決定的な力になる」
生産遅延という出鼻のつまずきはあった。しかし、ウィリアムズはバーレーンでのテストを最優先に据え、実利を選んだ。新リバリーは伝統の青を守りつつ、黒、赤白のライン、ライトブルー、シルバーで“新章”を描いた。2026年の開幕で、この選択が正しかったかが試されることになる。

