レッドブルがマックス・フェルスタッペンを失えば、チームのランキングはレーシング・ブルズの下に沈む。マクラーレンCEOのザク・ブラウンがそう断言し、角田裕毅もこれに同意するコメントを残した。

現在、レッドブルはその危機に直面している。4度のワールドチャンピオンであるフェルスタッペンには、メルセデス移籍の噂が絶えない状況となっているからだ。

「レッドブルはレーシング・ブルズの下に沈むことになるだろう。今のところ、マックスが彼らを支えているようなものだ」

とザク・ブラウンはSky F1に語った。今季、フェルスタッペンはレッドブルが獲得した172ポイントのうち、実に165ポイントを稼ぎ出している。彼を除けば、レッドブルはアルピーヌ(19ポイント)にも劣る最下位に沈んでいたことになる。その実力は圧倒的だ。ダニエル・リカルドがチームを去った2018年以降、フェルスタッペンはグランプリ60勝を挙げた。一方で、彼のチームメイトたちは5人合計でわずか5勝にとどまっている。ワールドタイトルも、フェルスタッペンの4回に対し、他のドライバーは0だ。

ブラウンの発言に対して、角田裕毅は、むしろ同意を示した。

「まあ、実際のところ、僕らは後ろになってる可能性が高いと思う」

「現時点でのパフォーマンスを見れば、おそらく後ろにいると思う。VCARB(レーシング・ブルズ)はこれまでのところ、確実に良いパフォーマンスを見せている。僕自身も最初の2レースではいい走りができた。もしオーストラリアで何もなければ、中国ももう少し落ち着いていて、戦略も噛み合えば、もっと多くのポイントを取れたかもしれない。だから彼らが活躍しているのはいいことだ。」

「でも今はレッドブルに完全に集中しているし、このクルマはちゃんと機能するポテンシャルがある。僕の考えとしては、理解を深めて、エンジニアと一緒にしっかり取り組む必要があるだけだ。彼(フェルスタッペン)の感覚をもっと掴む必要がある。」

今季開幕時、フェルスタッペンのチームメイトを務めたリアム・ローソンはブラウンの見解に異を唱える。

「ザク・ブラウンは何も分かっていないと思う。関係者でなければ、外から色々とコメントするのは簡単だ。でも彼には実際の状況は見えていないと思う。」

と彼はメディアに語った。