FIA(国際自動車連盟)の会長であるモハメド・ベン・スレイエム氏が、新たなF1参戦チームとして中国のメーカーを迎え入れたいという意向を示した。すでに2026年からのF1参戦が決定しているキャデラック(ゼネラルモーターズ)に続き、さらなる拡張を狙っている。

「この2年間、私は大国がF1に参戦することを夢見てきた。アメリカはゼネラルモーターズと共にF1に参戦する。そして次のステップは中国メーカーを迎え入れることだ」

一方で、ベン・スレイエム氏は現在のF1カレンダーについても言及。2024年シーズンのF1は史上最多の24戦が予定されているが、これに対して懸念を示した。

「24戦は少し多すぎると思う。私は以前から20戦で十分だと考えているが、この発言をした際、多くのメディアから批判を受けた。カレンダーの決定はFIAの責任ではない。それはリバティ・メディアの権限であり、コンコルド協定の範囲内で最大限活用するのは彼らの自由だ」

また、F1の市場拡大についても言及。近年のF1はアメリカ、サウジアラビア、カタールなど新たな市場への進出を進めているが、F1の歴史的なルーツを軽視すべきではないと警鐘を鳴らした。

「新しい市場や国にF1が進出することは素晴らしいことだ。しかし、F1がどこから始まったのかを忘れてはならない。私はフランスGPの復活を望んでいるし、ドイツGPもぜひ戻ってきてほしい」