ジョージ・ラッセルが、FIAによる“罵り言葉”使用規制の撤回について、「怪しい」「ばかげている」と強く批判した。

F1の統括機関であるFIAは、物議を醸していたこのガイドラインに対し大幅な変更を発表した。木曜日、FIAはスポーティングコードに付随する『付則B』を新たに公開し、罵り言葉の使用を「管理された環境」と「管理されていない環境」に分けて判断する方針を示した。

今年1月に導入されたばかりのこのルールだが、ドライバーたちからの強い反発を受け、FIAは今週、その規則の厳格さを緩和した。今後は記者会見などの場での発言と、レース中の車内での発言を区別し、罰則も軽減されることになった。

これまでのところ、F1ドライバーが罵り言葉を使って罰金を科された例はないが、昨シーズンにはマックス・フェルスタッペンが「クソな車だ」と発言したことで社会奉仕活動を命じられた例がある。ラッセルは、初期の規制に対して最も強く異を唱えていた一人であり、今回の変更についても素直に称賛する気はないと語った。

「最初からこんな変更はすべきじゃなかったんだ。
今話してるのは、ばかげた内容が元に戻ったってだけの話だ。だから“ありがとう”なんて言うのもおかしな感じがする。そもそも、こんな状況になるべきじゃなかったんだ。

やっと本来あるべき形に戻ったのはうれしいけど、こんなこと最初からなかった方が良かった。
だから今回の変更を歓迎するのも、なんだか変な気分だよ。最初からこんな立場に置かれてなきゃ、感謝する必要もなかったはずだ。」

「それにね、FIAからは誰からも何の連絡もない。だから全部がちょっと“怪しい”感じがするんだ。」