
F1オランダGPのスチュワードは13日、ウィリアムズの請求した再審権を認め、カルロス・サインツに科していた10秒加算と2点のペナルティポイントの判断を覆した。
対象は8月31日のザントフォールトで発生した、セーフティカー明けの1コーナーでのリアム・ローソンとの接触だ。新たに提出された360度車載と後方カメラ映像から、ローソン側に一瞬の挙動乱れがあり、どちらか一方が主として過失を負う事案ではないと結論づけた。これにより、サインツのライセンスから2点は抹消される。一方で、レース中に消化された10秒加算は結果訂正の対象外で、最終順位は変わらない(サインツは前走車に17秒差でフィニッシュ)。
再審請求の成功は珍しく、裁定プロセスの透明性向上にも一石を投じる判断となった。