2024.11.13

FIAは、レッドブルの「Tトレイ」とマクラーレンの「タイヤ内への水注入」に関する技術的な論争に終止符を打ったと発表した。

2024年のワールドチャンピオンシップを争う両チームは、技術規則違反の疑惑を互いに投げかけていた。マシンのフロア前端部の車高を数mm調整することが出来るといわれる「Tトレイ」疑惑(フロア前端の高さを調整することができれば、予選で低く、レースで高くするといった調整でパフォーマンスを最適化することが可能だが、規則により、予選から決勝まで車高を調整することは許されていない)について、FIAは声明で、ミルトン・キーンズにあるレッドブルのファクトリーを訪れ、問題を詳細に調査したと発表。調査の結果、違反はなかったとし、オースティンでのアメリカGP時にFIAが示した立場を支持する形となった。

また、FIAはマクラーレンがタイヤ内に水を混入させ、冷却効果により劣化進行の緩和を図っているとの疑惑(空気または窒素の注入のみ認められている)についても詳細に調査し、「不正行為を示す証拠は見つからなかった」と結論付けた。パリに本部を置くFIAは、「これらの件はすべて解決済みである」と締めくくった。