


Oracle Red Bull Racing
レッドブルは2023年に19勝で二冠を獲得したが、24年は規則改定でマクラーレンとフェラーリに逆転され3位。25年前半も苦戦が続く。英GP終了時点でチーム172点の4位、フェルスタッペン165点で首位ピアストリに69点差の3位、3戦目より角田裕毅は、10点の17位と予想外の低迷が続く。
フェルスタッペンは鈴鹿とイモラで勝利したが、オーストリアで連続ポイントが途切れた。角田はセットアップの違和感、予選の失敗などが挽回出来ずに下位に沈む週末が多い。
角田は最終戦までレッドブルをドライブすると言われるが、この状態では、開幕戦で予選5位を獲得したレーシングブルズをドライブした方が活躍出来たのは明らかだ。結果、チームはペレス、ガスリー、アルボンなど、多くのグランプリ・ドライバーを不幸にしているとしか言いようがない。
RB21は高速コーナーでは今も安定性を誇るものの、低速域のメカニカルグリップ不足と狭いタイヤ作動温度域が弱点。ERS冷却不足によるパワーセーブも重なり、デグラデーションが深刻だ。ニューウェイ離脱後の空力部門再編と風洞改修が遅れ、アップデートの効果が読みにくいといわれる。
前半12戦で2勝。近年王座に居たチームには厳しい状態だが、後半はスパ、モンツァ、インテルラゴスと高速寄りの舞台が並ぶ。低速域の改良と角田の安定得点が実現すれば、勝利追加とコンストラクター3位奪回は射程圏内か。またシーズン折り返しでホーナー代表の解任が伝えられ、シーズン後半はレーシングブルズのメキース代表がチームの指揮を執る。これがどう作用するかも注目される。
