Mercedes-AMG PETRONAS F1 Team

2025年前半戦を終えたメルセデスは、カナダGPでの今季初勝利を含む1勝6表彰台を挙げながらも、コンストラクターズ3位・210点にとどまった。23年は優勝ゼロでも開発力で総合2位、24年はW15の不安定さに苦しみ4勝を記録しつつも4位へ後退。今年のW16は空力を全面刷新し前輪サスペンションも改良されたがピーキーで路面変化に敏感だといわれる。
ジョージ・ラッセルが147点で4位、ルーキーのキミ・アントネッリが63点で7位。ラッセルはカナダで完璧な勝利を挙げた一方、アントネッリは同地で自身初の表彰台を獲得しつつ、オーストリアではフェルスタッペンに接触してペナルティを抱えるなど粗さが残る。
レース結果には波が大きい。低速域や荒れた路面ではトラクション不足が露呈し、イギリスGPでもラッセル10位・アントネッリ下位走行ののちにリタイヤと期待外れに終わった。一方、中高速コースではポテンシャルを発揮できるた。ラッセルは十分に力強いが、復調フェラーリに挑むには、アントネッリの安定感向上とセットアップが鍵か。夏の大型アップデートとPU改良が成功すれば、高速連戦で再び勝利を狙えるだろう。