フィナンシャル・タイムズ紙が9日水曜日、アップル関係者のコメントとして報じたところによると、アップル社は来年契約が成立次第、F1レースを米国で放映する放映権の取得に向けて交渉中だという。これは、アップル制作のブラッド・ピット主演の映画「F1:ザ・ムービー」の好成績を受けてのものだといわれる。同映画は9日時点で全世界で興行収入3億ドル以上を記録している。

アップルは、Netflix制作のF1ドキュメンタリー「Formula 1: Drive to Survive」の成功が追い風となった米国でのF1人気上昇に乗じることを目指している。また2026年シーズンからのF1米国放映権の候補にはNetflixも名を連ねている。

Apple TV+は、Netflix、Disney+、Amazonプライムビデオなどの競合に遅れをとっている。F1の放映権の取得によりスポーツコンテンツ提供拡大と加入者数増加が期待できる。ストリーミング プラットフォームは、競争が激化する中で加入者数の増加と広告費の増加を促進するために、収益性の高いライブ スポーツ市場を独占するために独占権に多額の投資を積極的に行っており、Netflixは今年1月からいくつかの地域でワールド・レスリング・エンターテインメントの「Raw」の独占配信権を得るために50億ドル以上を投資している。