
角田裕毅がレッドブル・レーシングへの昇格を繰り返し見送られた理由は、ホンダとの関係にあると、元F1ドライバーで現在はSky Sports F1解説者を務めるアンソニー・デビッドソンが指摘した。
2024年シーズンで角田は目覚ましい活躍を見せたにもかかわらず、なぜレッドブルから昇格のチャンスを与えられなかったのかについて困惑している。そんな中、デビッドソンはホンダとの関係が一因になった可能性を指摘する。
ホンダは2026年からアストンマーティンとの提携を予定しており、角田は「ホンダのドライバー」と見なされている。デビッドソンは、レッドブルは「ワールドチャンピオンシップに挑戦するライバルのためにドライバーを育成したくない」と考えたことを指摘している。
「レッドブルは、チェコペレスにできる限りのサポートを提供し、チームのために最大限のポイントを獲得しようとしたが、それが上手くいかなかったのだ。」
「角田を昨シーズン中にレッドブルのシートに座らせることもできたかもしれない。彼は十分にその資格を持っている。しかし彼はホンダのドライバーであり、ホンダがアストンマーティンと組むことを考えると、角田裕毅をいつまで引き留めておくことが出来るのか?」
「彼を昇格させ、才能を磨き上げたとしても、結局はアストンマーティンに移籍してしまうなんて、一体何の意味がある?彼らの頭の中にはそういった考えが浮かんだのは確かだ。」
「そうした要素を総合的に考えた結果、ローソンのほうが適任だと判断されたのだろう。彼は重要な人々、つまり最も影響力を持つ決定権者たちを納得させたのだろう。」
「角田裕毅が活躍し続けられるかどうか見てみよう。彼は本当に粘り強い性格なので、この状況をどう受け止めるのか興味がある。」

