フェラーリのチーム代表フレデリック・ヴァスールは、カタールGPでマクラーレンを上回るポイントを獲得した後、コンストラクターズ選手権争いに「大きなモチベーションを持って」シーズン最終戦アブダビGPに臨むと語った。

土曜日のスプリントではマクラーレンにリードを許したフェラーリだったが、ルサイル・インターナショナル・サーキットで行われた日曜日のメインレースでは好結果を収めた。シャルル・ルクレールが2位を獲得し、カルロス・サインツは序盤のパンクから復活して6位でフィニッシュした。

これにより、オスカー・ピアストリが3位、ランド・ノリスが10位に終わったマクラーレンを上回るポイントを獲得し、コンストラクターズ選手権での差を21ポイントに縮めた状態でアブダビGPに挑むこととなった。

フェラーリの結果について問われたヴァスールは次のように語った。

「そうだ、感謝したい気持ちだ。我々はマクラーレンより多くのポイントを獲得した。まだ選手権争いに生き残っているし、シャルルもドライバーズ選手権でノリスの2位に迫っている。総合的には良い結果だった。」

「もちろん、21ポイントリードしている方が良かった。しかし、次のレースは我々にとってやや有利だと思われる。最後のコーナー、最後の一瞬まで戦い続けるつもりだ。」

アブダビGPを前にしたプレッシャーについて、またそれがチームに有利に働くかどうかについて尋ねられると、彼は冗談を交えて次のように答えた。

「いや、21ポイントをポケットに入れた方がいいに決まっている!プレッシャーの問題ではなく、良い仕事をして速さを見せることが重要だ。それで結果がどうなるかだ。シーズン中には1-2フィニッシュも達成したことがあるので、それ以上を目指す。」

「ただ、たとえ1-2を達成しても彼ら(マクラーレン)がチャンピオンになる可能性はある。しかし、まずは自分たちに集中することが最も重要だ。他チームの動向を考え始めると、週末のペースを失うことになる。」

「今週末のアプローチは非常に良かった。選手権争いの中にいる中でも、自分たちのマシンと戦略に集中し、マクラーレンやレッドブルが何をしているかに気を取られなかった。」

アブダビのヤス・マリーナ・サーキットについて、SF-24に適しているという見方もあるが、ヴァスールは慎重な姿勢を示した。

「確かに、気温やトラックレイアウトなどの理由で、理論的には我々に有利な面もある。しかし、それが必ずしも結果に直結するとは限らない。」

「主にタイヤ管理が鍵になる。マシン同士の差が非常に小さい中で、タイヤの管理がレースを左右する。次週のアブダビで良い形になるとは限らないが、状況を受け入れつつベストを尽くす必要がある。」

「すべてをまとめ上げる必要がある。それは常に挑戦だが、大きなモチベーションを持ってアブダビに臨むつもりだ。」