ローラン・メキースが、レッドブルの新戦力アイザック・ハジャーを絶賛した。舞台は2026年オーストラリアGP週末、メルボルンだった。決勝はパワーユニットのトラブルで悔しい結末になったが、それまでにパドックの空気を変えるだけの「速さの証拠」を並べた。
まず予選だ。ハジャーは3番手という衝撃の結果を出した。レッドブルの“2台目”は、長らくフェルスタッペンに並べるドライバーを見つけられずにきた。その座に入った21歳が、限られた準備のまま、いきなり上限に近いパフォーマンスを叩き出した。決勝でもスタートで先頭争いに割って入る勢いを見せ、ただの一発屋では終わらない気配を示した。
メキースの評価は、賛辞というより採点に近い。根拠を具体で積み上げる口ぶりだった。走行距離の少なさ、週末序盤からの順応、予選ルールへの初対応、それでも“外さない”実行力。彼はそこを見ていた。
「彼は素晴らしい週末を過ごした」
「ここに来るまで、テストで走れた距離はかなり限られていたし、運にもあまり恵まれなかった。それでも彼は最初の周回、金曜FP1の時点から、きちんとしたペースで走っていた」
「僕らはテストプログラムを2台で分担できて、得られる情報を倍にできた。そして彼は予選で“全部”をやり切った。つまり、このルールでの予選は初めてだったのに、完全にやり切ったということだ」
「マシンを3番手に入れた。土曜の段階で、たぶん取り得る最高点に近かった」
「だから本当に、脱帽だ。そして今日も、バッテリーが充電されていないと気づくまでは、とてつもないスタートを決めるところだった。ペースも、マクラーレンと戦えるだけのものだったと思う」
ただ、決勝の流れを折ったのもまた現実だった。記事によれば、問題はスタート前のフォーメーションラップ手順での「見積もり違い」だった。バッテリーの充放電の制約に引っかかり、肝心のレーススタート時点で必要な状態に持ち込めなかった。そこで失速が起き、さらに序盤で回復のための作業を強いられた。メキースは責任をチーム側に置き、言い訳に逃げなかった。
「あの状況を避けるのは、僕らの責任だ」
「フォーメーションラップで、バッテリーを充電・放電できるやり方の制約に引っかかった」
「もし引っかかったのが僕らだけなら、それは僕らの仕事が良くなかったということだ。そういうことだ」
「基本的に、フォーメーションラップでドライバーが取る必要のある“普段と違う挙動”がある。加速して、ブレーキして、また加速して、またブレーキして、ブレーキやタイヤを温める。そういうことをやっているうちに、レーススタートに向けて必要な充電状態まで、もう戻せない地点に行ってしまった」
「僕らは最初の1周を使って、そのバッテリー量を積み上げないといけなかった。もちろん、気持ちのいいものではなかった」
