バーレーンで始まったプレシーズンテストで、アストンマーティンが厳しい立ち上がりを強いられている。ランス・ストロールは初日の走行後、チームの現状を率直に語り、トップ勢との差は「4秒」規模に見えると明かした。
水曜のセッションでストロールは1分39秒883を記録したが、首位ランド・ノリスから5秒以上遅れていた。翌木曜にはフェルナンド・アロンソが走行し、首位シャルル・ルクレールから3秒975遅れでセッションを終えた。数字だけを見ても、期待とはほど遠い出だしだ。
アストンマーティンは新たなホンダ製パワーユニット、そして巨額投資を背景に巻き返しが見込まれていたが、序盤のタイムは苦戦を示した。ストロールは周回条件の不確定要素を認めつつも、差の大きさを隠さなかった。
「今のところ、僕らはトップチームから4秒、4秒半くらい遅れているように見える。燃料搭載量や、みんなが何をやっているかは分からない。でも、そうだね。今は4秒分のパフォーマンスを見つけないといけない」
ストロールは、将来的な可能性を語りながらも、現時点の立ち位置については遠回しにせず言い切った。
「僕らにはレース優勝やチャンピオン争いをするための道具は全部そろっている。だけど、今はそれができていない。何ができるのかを考えないといけない」
「レース優勝争いをしたいか? もちろんだ。今日、僕らはレース優勝争いをしているか? そうは見えない。だからといって、将来レース優勝争いができないという意味か? そうではない。僕はできると信じている」
ただし、その“信じたい未来”を担保する材料はまだないというのが本音だった。ストロールは不確実性を繰り返し口にし、近い数週間で状況が劇的に変わる保証はないと強調した。
「だから、僕には水晶玉なんてない。シーズンが始まる前から水晶玉なんてなかったし、今日ここにいる僕らは今の僕らだ。すごく良いようには見えない」
「これが次の数週間で変わるのか? ずっと良くなるのか? それはあり得る。じゃあ100%で劇的に良くなるのか? 分からない。そういう質問に答えられる答えを僕は持っていない」
「言えるのは、僕らはできる限り強くプッシュしているということだ。毎日、毎秒、車にもエンジンにもパフォーマンスを持ち込むことに集中している。開幕戦でどれだけ競争力があるか、そしてシーズンを通してどう見えるかは、時間が教えてくれる」
ストロールは不振の要因について「複合的だ」と述べ、エンジン、バランス、グリップといった複数の論点を示した。さらに、トラブル続きの一日で前向きな点を問われると、乾いた一言だけを返した。
「リバリーは格好いい」
