報道によれば、元グランプリドライバーのウェバーは、2026年シーズンに向けてレース週末の帯同を減らす方向だという。長年にわたり、同郷オーストラリア人のピアストリにとってウェバーは、メンターでありマネージャーであり、現場での最重要の相談役だった。
ただしこれは「決別」ではない。記事は、ウェバーがピアストリの周辺から消えるのではなく、役割の重心を移す動きだと説明している。今後は商業面の交渉や契約戦略に軸足を置き、日々のパドック業務は別の手に委ねる見通しだ。
その「別の手」として名前が挙がるのが、ペドロ・マトスだ。マトスは、ピアストリがプレマでF2王座を獲得した2021年に一緒に働いたエンジニアであり、レース週末の技術的な助言や現場でのガイダンスを担う存在として、陣営内での存在感を強めるとみられている。
重要なのは、マトスがマクラーレンの直接の社員ではなく、外部アドバイザーとしての関与が想定されている点だ。役割はパフォーマンス支援とモータースポーツの専門知見に集中する。ピアストリ側が「技術面の支え」を厚くする意図が読み取れる。
ピアストリは2026年、F1参戦4年目に入る。記事は彼がルーキーからフロントランナーへ急速に変貌した流れを振り返る。2024年の2勝を土台に、2025年はマクラーレンが強いシーズンを送り、チームメイトのランド・ノリスと7勝で並び、中盤には選手権首位に立つ場面もあったという。
しかし終盤に勢いが落ち、タイトル争いは後退した。最終的にピアストリはランキング3位で終え、ノリスがアブダビで王座を決めた。だからこそ、ウェバーの現場負担を減らし、マトスのような技術参謀を近づける今回の再配分は、2026年へ向けた「次の一段」を狙う調整だと位置づけられている。
