バーレーン・インターナショナル・サーキットの照明の下で、マクラーレンが2026年シーズンに向けた新車MCL40のリバリーを公開した。姿を見せたのは、見慣れた“パパイヤオレンジ”を前面に押し出した装いだった。レギュレーションが大きく変わる新時代でも、チームは昨季手にした2つの世界タイトルの防衛を狙う構えだ。
MCL40はここ数週間、完全な姿が伏せられていた。ランド・ノリスとオスカー・ピアストリがバルセロナで初期走行を進めていたが、車体はグレーとブラックの簡易ラッピングで覆われ、開発の核心を隠す“偽装”のままだった。だが、バーレーンでの公式プレシーズンテストを目前に、チームは本来の色を解禁した。
デザインは刷新というより継続だ。昨季の成功につながった意匠を踏襲し、パパイヤを基調にダークなアクセントを効かせて、シルエットの攻撃性を際立たせた。メッセージは明快で、「革命」ではなく「進化」だという方向性を示した。
一方で、見逃せない変化もある。マスターカードのロゴが大きく存在感を増し、パートナーシップがタイトルスポンサーへ格上げされた。マクラーレンにとって、ボーダフォン時代以来となるタイトルスポンサー体制だという。商業面の自信と、近年の戦績が押し上げた国際的な評価が、そのまま車体に刻まれた形だ。
発表の舞台がバーレーンだったことにも意味がある。バーレーンは主要株主との結びつきが強く、チームにとって“第2のホーム”と位置づけられる場所だ。マクラーレンはここで新章の幕を開け、「昨季の支配が一発屋ではない」ことを証明する戦いへ入っていく。
マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンは、次のように語った。
「僕たちは第2のホームであるバーレーンから、2026年の挑戦者のリバリーを発表できてうれしい。象徴的なパパイヤはMCL40でも継続する。僕たちは、チャンピオンシップを獲得したリバリーを次のシーズンへ受け継ぐという伝統を守っている。」
「創造的な方向性を探るときも、レースでのパフォーマンスはデザインの最優先事項だ。僕たちは、クリエイティブの狙いと空力面の要件のバランスを取り、この印象的な2026年型コンペティターを作り上げた。」
「献身的な株主とパートナーの皆さんに感謝したい。皆さんがいなければ、僕たちはレースを戦うことすらできない。変わらぬ応援をくれるファンにも感謝する。そして、このエキサイティングなF1新時代の出発点まで、休むことなく働き続けてきたチームの全員にも感謝する。」
「僕たちは、これが走り出すのを見るのが本当に楽しみだ。」

