キャデラックF1が2026年参戦に向け、バーレーンで公の場での初走行を行った。舞台はバーレーン・インターナショナル・サーキットで、位置づけはプロモーションを兼ねたフィルミングデーだったが、チームにとっては「実走距離」を積み上げる重要な一日だった。
前夜にはスーパーボウルでテレビCMを通じて2026年リバリーを披露し、アメリカ国内で大きな注目を集めた。映像での華やかな演出から一転し、翌日のバーレーンでは新しいカラーリングが実際にサーキットの光の下で“現実の走り”として示された。
この日のステアリングを握ったのはセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスだった。2人のベテランが走行を分担し、車両の見せ場づくりだけでなく、新規参戦チームとしての立ち上げを実務面でも前に進める役割を担った。
フィルミングデーの走行は最速タイムを狙うものではない。だがキャデラックにとっては、システム確認、運用の習熟、現場のリズムづくりという“土台の構築”が主目的だった。新規参戦チームほど、走った距離そのものが武器になる局面がある。
次の焦点は、同地で予定されるプレシーズンテストだ。日程は2月11日〜13日、続いて2月18日〜20日で、ここからは周回数も内容も一気に本番モードへ寄っていく。バーレーンの次はメルボルンでの2026年オーストラリアGPが待ち、そこがキャデラックの公式デビュー戦になる。
ペレスは、リバリー公開がチーム全体の努力を象徴する節目だと語った。
「今季のリバリーを発表するのは、関わる全員にとって特別な瞬間だ。初めてこのスポーツに参戦するにあたり、限界を押し広げようとしている、そのために注がれている努力の大きさがはっきり見えるからだ」
「これからのバーレーンテストで、この勢いをさらに伸ばしていく大きなチャンスがある。マシンが何をできるのかを、僕らはもっと学び続けていく。ファンはこのリバリーでレースをする僕らを応援してくれるはずだし、一緒に旅を続けていけると思っている」
ボッタスも、スーパーボウルでの披露から間を置かず実走に移ったスピード感を強調した。
「スーパーボウルでリバリーを発表して、ほとんど直後にそれを載せてコースを走る。こんな形で初年度を立ち上げられるのは印象的だ」
「すべてが一気に現実味を帯びてきたし、ここまでのハードワークが形になるのを見るのはワクワクする。チームは、キャデラックF1チームとして初めてのリバリーを素晴らしい形でデザインした」
「僕らはいま、プレシーズンテストで1周たりとも無駄にせず、マシンパッケージを理解して、メルボルンで最高のスタートを切れる位置にいることに集中している。ファンがコース上でこのマシンを見るのが待ちきれないし、彼らの後押しを受けられるのが楽しみだ。レース本番に近づいているこの段階で、チームを代表できることを誇りに思う」
