F1の2026年準備を占うバルセロナ・シェイクダウン3日目は、メルセデスが非公式タイムで最上位に立った。マクラーレンもこの日から走行を開始し、2025年王者ランド・ノリスのマシンには「#1」が入った。
マクラーレンはMCL40をオールブラックのステルス風リバリーで投入した。一方、2日目にデビューしていたフェラーリは3日目を走らず、残る2日間(木・金)で“3日分の走行枠”を消化する必要がある。マクラーレンも同様に、木・金の連日走行が前提になる。
走行量ではメルセデスが際立った。ジョージ・ラッセルが午前に92周、アンドレア・キミ・アントネッリが午後に91周を走破した。C1タイヤ中心のプログラムで、非公式タイムはアントネッリが1分17秒362、ラッセルが1分17秒580だった。さらに非公式タイム上位は“メルセデスPU勢”がトップ5を占め、ノリスが3番手、アルピーヌ勢が4〜5番手に続いた。
アルピーヌはフランコ・コラピントが1分19秒150、ピエール・ガスリーが1分19秒297を記録した。周回数はノリスが77周、コラピントが58周、ガスリーが67周だった。
ハースはオリバー・ベアマンで復帰したが、午前にトラブルが出て修復。午後も走ったものの、2度目の信頼性問題は「より深刻」とされ、42周で早期終了になった。
ビザ・キャッシュアップRBはルーキーのアービッド・リンドブラッドが初日程を担当し、この日の最多となる119周を周回して7番手相当だった。アウディはニコ・ヒュルケンベルグが68周で8番手相当。走行中の問題で赤旗の原因にもなった。加えてキャデラックは欠場組に入り、レッドブルも走れなかった。
レッドブルは2日目終盤のイサック・ハジャーのクラッシュで部品が足りず、マシンを走行可能な状態に戻せなかったという。3日分の走行枠を消化できるかは不透明で、金曜はマックス・フェルスタッペンが終日走行する予定だ。
ジョージ・ラッセル(メルセデス)
「今日は信頼性の面では全体的にかなり順調だった。それは僕たちのプログラム全体にとって良いことだ。このテストは、とにかく走行距離を稼いで、すべてが想定どおりに機能するかを確認する場だ。今日はそのとおりになって、キミも僕もまた多くの周回を重ねられた。朝の路面温度は一桁前半で、僕が走った中でも最も寒いサーキットの一つだった。だからタイムから読み取れることは、ほとんど何もない。」
「本当の面白さはメルボルンに行って、ライバルに対して僕たちがどこにいるのかを掴むところからだ。今はシーズン開幕に向けてハードワークを続け、そのプロセス自体を楽しんでいる。僕たちはあと1日走れる枠が残っていて、それが明日になるかは天候次第だ。やりたい作業はまだあるし、木曜に走る準備は整っている。ただし、路面が乾くと確信できる場合に限る。」
アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
「僕にとっては月曜より良い一日だった。月曜は午前のウエットで走行が制限されたけれど、今日は午後にレース距離相当を走れて、走行距離を積み上げ、チームが作業できる大量のデータを得られた。このクルマは完全に新しく、昨年とは大きく違う。周回を重ねるたびに慣れてきている。ドライバーとしてもチームとしても学び続ける状況で、走行距離をできるだけ稼ぐのはとても有益だ。」
「ここまで2日間とも、僕たちのプログラムは完了できている。このシェイクダウンの目標はそれだけだ。だから3日目である最後の走行日も、うまく進むことを願っている。天候が乾きそうなら明日になるかもしれない。明日でも金曜でも、どんなコンディションでも、僕たちは走行距離を上積みして、バーレーンに向けてベストな状態を作ることに集中する。」
オリバー・ベアマン(ハース)
「クルマに戻れて本当に良かった。週末のフィオラノでは最大の200kmを走れていたけれど、今日はドライで走るこのクルマの初体験だった。つまり、少なくとも今日のセットアップの範囲で、初めて限界までプッシュできた。」
「正直、かなり感心した。レギュレーションが大きく変わっているし、2026年のクルマにとってこのコースは、僕たちがやらなければならないエネルギーハーベスティングを考えると相当に厳しい。」
「フルバッテリーのときはクルマが力強く感じたし、必要な回生量もそこまで悪くなかった。前レギュレーションからの軽量化で、クルマがより機敏で、より軽快になったのも確かに感じる。もっとこのクルマを走らせて、その力を引き出していくのが楽しみだ。今日は中断が多かったけれど、重要な項目はいくつか進められたし、このクルマについて大きな学びも得た。」
「片方では残念だけれど、テストはこういうものだ。ただ、こうした問題は後より今のうちに出た方がいい。」
ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
「午後にまた運転できて、新しいクルマに慣れていけたのは良かった。チームとして今日は僕とフランコで合計125周を走った。新しいパッケージを理解するために、みんなで懸命に取り組み続けている中で、これは堅実な一日だった。」
「僕は午後に67周を走って、良いドライコンディションだった。先週のシルバーストンでのウエットとは大違いで、それは運転にも大きく影響する。この世代のクルマは、僕たち全員が適応するのに時間がかかる。間違いなく、とても違うクルマだ。」
「良い挑戦だし、次に乗るときも続けていくのが楽しみだ。明日走るか金曜にするかは天候次第だ。周回を重ね続けるのは重要で、1周ごとに何かを学べるし、走れる時間を最大化することは本当に大事だ。状況を見て判断する。ここまでのシェイクダウンでのチームの働きには満足している。」
