バルセロナで始まったフェラーリの走行初日、ルイス・ハミルトンは苛立ちよりも手応えを口にした。路面は雨に翻弄され、タイム追いよりもグリップ探しに追われたが、それでも内容は「かなり堅実」だったという。
この日、午前のプログラムをシャルル・ルクレールが担当し、ハミルトンは火曜午後からステアリングを握った。だが、ドライコンディションでの検証を期待する間もなく、サーキット・デ・バルセロナ=カタルーニャには雨が広がった。ハミルトンは、難条件でも学びは大きかったと強調した。
「すごく難しかった。10時半に雨が降り始めたから、当然シャルルは少しだけドライで走れた。」
「でも午後はずっとウエットだった。タイヤをどう機能させるかを探るのは、本当に生産的だった。」
フェラーリは天候に行く手を阻まれながらも走行を継続し、赤旗中断を挟みつつも周回数を積み上げた。ハミルトンは、数字そのものが初日の成果を物語ると語った。
「たぶん120周とか走れたと思う。ウエットで、しかも赤旗が出た状況を考えたら、かなり堅実だ。」
「だから、この段階までクルマを仕上げたファクトリーのみんなを本当に誇りに思う。」
2026年は大幅なレギュレーション刷新の年だ。記事では、フェラーリが不振だった2025年から立て直し、先頭集団との差を詰める機会になるとも位置づけている。ハミルトンにとっては、初日が大きな混乱なく進んだこと自体が安心材料だった。
「今日はクルマについて多くの情報が取れた。この調子を続けないといけない。やることは山ほどあるけど、初日としては良かった。」
さらにハミルトンは、ルール変更の規模を踏まえれば、状況はもっと悪化していてもおかしくなかったと率直に言う。大きなトラブルが出なかった“静けさ”を、前進の足場として歓迎した。
「もっとひどい状況にもなり得た。これほど大きなレギュレーション変更なんだ。大きな問題は何もなかった。」
「僕らが改善しようとしているのは、小さな積み重ねだ。すごくいいと思う。こういう日をもっと増やしたいだけだ。」
雨空の下で走行距離を稼ぎ、データを集め、そして手応えを持ち帰った。フェラーリのバルセロナテスト初日は、派手さはなくとも、ハミルトンにとって次へつなぐ“堅実な土台”になったという構図だった。
