フェラーリはフィオラノでのシェイクダウンを前に、2026年型F1マシン「SF-26」と新リバリーを披露した。

2025年シーズンを早々に終えたフェラーリは、2026年こそ出だしから流れを掴む構えだ。新リバリーは赤を基調に、上部の白、そしてスポンサーHPの青を取り入れたデザインだ。マシン名は「SF-26」で、オンラインで画像が公開される一方、フィオラノでの走行も行われた。

フェラーリは今回のカラーリングについて、「今季のリバリーはフェラーリの過去と現在をつなぎ、チームが新たな技術時代へ進む姿を表現している」と説明した。

もっとも、ここで披露された姿が最終形というわけではない。今後のテストを通じ、バルセロナやバーレーン、さらには開幕地オーストラリアに向けても細部は変化していく見通しだ。

フレデリック・バスール代表は、新車が象徴する意味をこう語った。

「SF-26は、F1とフェラーリの双方にとって新時代の始まりだ。導入される新レギュレーションは同じ年にシャシーとパワーユニットへ適用され、新燃料と新しいタイヤサイズも加わる」
「このクルマは、途方もないチーム努力の結晶であり、まったく新しい旅路のスタートだ。ルールが変われば未知も増えるのは避けられない。チームは足並みが揃っていて、これまで以上に結束してシーズンを見据えている」
「来週のバルセロナから、クルマを理解し検証するプロセスを始める。初期段階の優先事項は、できる限り多くを学び、開幕戦に向けて確かな土台を築き始めることだ」

テクニカルディレクターのロイック・セラも、開発の難度と焦点を強調した。

「SF-26の開発では、まったく新しいレギュレーション体系への適応が必要だった。新たな規定と技術的な文脈を可能な限り捉えるため、コンセプト段階に大きな時間を割いた」
「さらに、シーズン中の開発に十分な柔軟性を持たせられる車体アーキテクチャであることも担保しなければならなかった」
「この環境では効率と、アクティブエアロのような機能の統合が極めて重要だ。SF-26はファクトリーのチーム全体による大規模な協働の成果であり、シーズン開始を心待ちにしている」

パワーユニット部門の責任者エンリコ・グアルティエリは、2026年規則が「思想の転換」だと語る。

「2026年レギュレーションでは、パワーユニットは全体コンセプトの中でこれまで以上に不可欠な要素になる。電動コンポーネントの役割が大幅に増し、99%サステナブル燃料が導入され、MGU-Hが廃止される。これは2014年から2025年の時代に対する単なる進化ではなく、明確な思想の転換だ」
「そのため、効率、統合、エネルギーマネジメントに焦点を当て、最初からパワーユニットのアーキテクチャを再考する必要があった。シャシー部門の仲間と緊密に連携しながら進めてきた」
「複雑な技術課題だが、僕たちは敬意と規律を持って向き合っている。シーズンが進む中でクルマ全体のシステムを最適化していくことが目的だ」

ドライバー側も、準備の重さを隠さない。ルクレールは新世代マシンに求められる適応を語った。

「2026年レギュレーションは、特に僕たちドライバーに、さらに高い準備レベルを求めている。理解して最適化すべき新システムが多いから、プロジェクト初期の段階から深く関わってきた」
「スクーデリア・フェラーリHPで過ごしてきた中で、僕たちはすでに大きな規則変更を一緒に経験している。だから、この挑戦がどれほど複雑かも分かっている。それでも、できる限り万全の状態でコースに出るため、強いモチベーションで取り組んでいる」
「エネルギーマネジメントとパワーユニットは最重要ポイントの一つになる。魅力的な挑戦で、僕たちドライバーは素早く適応しなければならない。最初は直感への依存が増え、その後は正確なデータにより強く頼ることになるだろう」
「そして今季は、ファンの支えが特に重要だ。フェラーリを唯一無二にしているのはそれで、僕たちを突き動かし、ベストを尽くさせてくれる」

ハミルトンも、キャリア最大級の変化だと断言した。

「2026年シーズンは、みんなにとって巨大な挑戦だ。おそらく僕のキャリアで経験してきた中で、最大のレギュレーション変更だと思う」
「新時代が始まると、すべては開発に集中する。チームとして成長し、同じ方向に進むことが重要になる。ドライバーとして、これほど異なるクルマの開発に最初から関わるのは特に興味深い挑戦だった。エンジニアと密に作業し、明確な方向性を定義する手助けをしてきた」
「技術面で極めて重要な年になる。ドライバーはエネルギーマネジメントで中心的な役割を担い、新システムを理解し、クルマ開発にも貢献することになる」
「これはチームとして一緒に立ち向かう挑戦だ。フェラーリのティフォシの並外れた情熱に支えられていることは、僕たち全員にとって大きな意味がある」