F1に11番目のチームとして参戦するキャデラックが、2026年シーズンを「未知の年」と位置づけ、まずは土台作りを最優先に据えた。新レギュレーション導入で勢力図が大きく揺れる開幕戦メルボルン(3月6〜8日)を前に、代表のグレアム・ロウドンは「誰もどこが速いか分かっていない。相対的な順位を語るなら、それは作り話だ」と語り、楽観も悲観も退けた。

焦点は“初戦の順位”ではなく、組織として戦える形を作ることにある。キャデラックは経験豊富なドライバーとしてボッタスとペレスを起用し、すでにシルバーストンで2026年車を走らせて実走データを積み上げた一方、ロウドンは「まずは実行力だ。周囲から信頼されるやり方で仕事を進める」と、チーム運営の手順と規律を強調する。

また、チームは2月8日のスーパーボウルCMでリバリーを公開する予定で、参戦初年度から北米市場への波及も狙う。ただし派手さが成果を保証しないのも新規参戦の現実だ。2026年は全陣営が“答え合わせ”の入り口に立つ。キャデラックはその混沌を、焦らず構造化していく構えだ。