マクラーレンのオスカー・ピアストリは、来年3月にメルボルンでスタートが切られた瞬間、F1ドライバーはレースについて知っていることを「すべて考え直す必要がある」と考えている。2026年から大規模な技術規則が導入される。ピアストリは、ファンが目にする光景は大きく様変わりすると見ている。そこでは純粋な速さ以上に、戦略と“抑制”がショーの輪郭を形作る可能性がある。

新たな車両プラットフォームは、内燃機関と電動パワーを50対50で分け合うという大転換、小型化・軽量化、そしてDRSに代わるアクティブエアロの採用を柱に据える。

ピアストリは、その組み合わせが、ドライバーがコース上で「攻める」方法も「守る」方法も根底から変えると見ている。

規則変更が視聴者のレース体験にどう影響するかを問われたピアストリは、母国オーストラリアのTODAYで語った。

「そうだね、間違いなく変わると思う。僕らが互いにどうレースをするかという点で、かなり違ってくるはずだ。ハイブリッド要素と、バッテリー残量をどう管理するかが、とても重要になると思う。つまり、これまでも重要だった。でも今季からその要素がずっと大きくなるから、ドライバー自身が管理する場面がはるかに増えるはずだ」

「だから、特にシーズン序盤は面白い状況が見られるかもしれない。戦術的にバッテリーを温存するドライバーもいれば、とにかくトラックポジションを取りにいくドライバーもいる。そこで“戦術的なバトル”みたいなものが起きるかもしれない」

さらに彼は、確信と不確実性が同居する本音も付け加えた。

「正直に言うと、どう転ぶか僕にも分からない。でも、どちらにせよ面白くなると思う」

チームメイトのランド・ノリス、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとの緊迫した争いの末、ドライバーズ選手権3位で終えたピアストリは、速さそのものと同じくらい、そこで得た学びが価値を持つと捉えている。

「僕にとって2025年シーズンの受け取り方はいろいろある。でも、コースの上でも外でも、自分自身について多くを学んだと思う。人としてかなり成長した感覚がある」
「より大人になったし、より責任感も増した。そして、今は自分が何を求めているのかが前より分かる。あと、誇りの感覚もある」
「最終結果は、僕が望んだ通りとは言えなかった。でも、シーズン序盤に思い描いていた以上の成功を手にできたのは事実だ」

もちろん、やり直したい瞬間がなかったわけではない。

「もちろん、もう一度やり直したい場面、あるいは最初から起きてほしくなかった場面もいくつかあった。でも全体としては、僕が達成できたことをとても誇りに思っている。良いことも悪いことも含めて、将来に持ち越せる教訓がたくさんある」

F1が自らを作り替えようとするなかで、ピアストリの言葉は、2026年の選手権が“速さ一辺倒”ではなく、知性、忍耐、適応力の比重が増す舞台になる可能性を示唆する。