ルイス・ハミルトンはF1 2026年から、新たなレースエンジニアと組むことになった。フェラーリが、リカルド・アダミをドライバー育成とTPC(旧車テスト)を統括する新ポストに就けると発表し、体制変更が確定した。

2025年アブダビGPでは、ハミルトンがアダミに感謝を伝える場面があり、両者にとって最後のレースになる可能性が取り沙汰されていた。そして今回、フェラーリが正式に“ハミルトンのレースエンジニア交代”を認めた格好だ。

フェラーリは16日金曜に声明を出し、アダミがスクーデリア・フェラーリ・ドライバー・アカデミーの運営に移ると説明した。この部門はこれまでジョック・クリアが担ってきた。さらにアダミはTPCプログラムも管轄し、現場運用の経験を活かして育成とパフォーマンス文化の強化を担うという。

一方で、ハミルトンの新レースエンジニアの人選は「追って発表する」とされた。フェラーリはアダミへの謝意も表明している。なお、この種の交代はここ1年で2度目だ。シャルル・ルクレールは2024年シーズン途中に、シャビ・マルコス・パドロスが交代となり、ブライアン・ボッツィが後任に就いている。

アダミはこれまでトロロッソ(現Visa Cash App RB)とフェラーリでレースエンジニアを務め、ビタントニオ・リウッツィ、セバスチャン・ブエミ、ダニエル・リカルド、セバスチャン・ベッテル(2度)、カルロス・サインツ、そして直近ではハミルトンを担当してきた。

ハミルトン側の交代が本人の要望に起因するものかどうかは不明だ。2025年は浮き沈みがあり、無線でのやり取りが報道で過熱した局面もあった。ただ、そのたびにハミルトンはアダミを擁護してきた経緯もある。

なお、ハミルトンは2025年にルカ・ディエッラをパフォーマンスエンジニアとして起用していた。ディエッラが昇格するのか、あるいは別の人選が行われるのかも含め、今後の動きが注目される。

フェラーリは声明で次のように説明した。

「リカルド・アダミはスクーデリア・フェラーリ・ドライバー・アカデミー内の新しい役職に就き、スクーデリア・フェラーリ・ドライバー・アカデミーおよびテスト・プリビアス・カーズ・マネージャーとして、豊富なトラックサイド経験とF1の専門知識を、将来の才能の育成と、プログラム全体のパフォーマンス文化の強化に活かす」