フェルナンド・アロンソは「F1マシンで競争力を感じられる限り、レースを続ける」と語った。2026年に導入される新世代レギュレーションについては、現行世代の“最後の速いマシン”を惜しむ空気が生まれる可能性にも触れている。

もし上位争いに踏み込めるだけの見通しがあるなら、彼らは契約延長を選ぶかもしれない。だが情勢が厳しければ、2026年限り、あるいは遅くとも2027年末までに区切りを付ける可能性もある。アロンソにとって近年は“第二の全盛期”を賭けた再挑戦であり、希望の焦点は新規定と、アストンマーティンが積み上げてきた改革だった。

アストンマーティンは人材補強、インフラ整備を進め、ホンダと組むワークス体制にも踏み込んだ。あとは、それがトラック上の速さとして結実するかどうかだけだ。アロンソは手応えを口にし、マシンが競争力を持つ限り走り続けると強調した。

「自分のパフォーマンスがどうなのか――何か変わったのか、良くなったのか悪くなったのか――それを知るのは難しい。自分の感情や闘争心を目覚めさせるような、競争力のあるクルマと環境がない限りは、たぶん分からない」
「今は大きなものを争っていないから、そういう意味ではまだ整っていない」
「でも2023年は良い例だった。クルマが表彰台争いに来ていた時だ」
「だから自信はある。僕自身に自信があるし、来年は状況を正して、もっと重要なものを争えるとチームを強く信じている」
「そして、僕が競争力を感じて、速く、やる気があって、フィジカルも必要なレベルにある限り、僕は走り続ける」

一方で、現行レギュレーションのサイクルはアロンソにとって厳しいものだった。成績だけではない。跳ね(バウンシング)やマシンの硬さが身体にも堪え、若手もベテランも体力面で苦しんだという。

アロンソは、今の世代のクルマ自体を「恋しくはならない」と言う。ただし2026年は、新世代が導入直後に遅くなる可能性があり、その瞬間には“失った速さ”を惜しむ感情が生まれるとも見ている。

「前の世代のクルマを恋しくはならないと思う」
「でも2026年は、たぶん遅くなる。新しいクルマを運転した時、僕たちは前のクルマを懐かしむと思う。僕たちはいつだって、できる限り速く走りたいからだ」
「前のクルマは明らかに重すぎた。大きすぎた」
「そしてグラウンドエフェクトと車高のせいで、運転していて本当に楽しいレースの仕方ではなかった。たぶん追いかける側のクルマにとっても、追走しやすいものではなかった」
「前のレギュレーションは“近くで追えて、コース上のアクションを増やす”期待があった。でも成功とは言えなかった。最初の年は少しだけ良かったかもしれないが、その後は違った」
「だから、そこまで恋しくはならないと思う」