アウディは、2026年のF1参戦に向けて開発中のパワーユニット(PU)を初めて始動させたと、欧州の公式広報拠点「Audi MediaCenter」で発表した。いわゆる“ファイアアップ”は、設計・製造したPUを実機で動かし、基本機能の確認と次工程に進むための通過点を示す出来事だ。

幾つかのメディアもこの動きを「重要マイルストーン」として速報し、アウディのF1プロジェクトが机上の設計段階から、実機検証を伴うフェーズへ確実に踏み込んだと位置づけた。2026年はPU規則が刷新される節目であり、各社が開発競争を加速させるタイミングでもある。

ただしファイアアップは“完成”の宣言ではない。出力、耐久、熱管理、制御ソフト、燃料適合、そして車体側との統合など、実戦仕様へ詰める工程はここからが本番だ。アウディは節目を示し、次の検証サイクルへ踏み出した。プロジェクトの進捗は、今後のテスト計画と公表情報の積み上げで測られる。