2026年、キャデラックが11番目のチームとしてF1に加わり、グリッド上のマシンは22台に増える。これに合わせFIAは予選を微調整し、従来の「Q1→Q2→Q3」という三段階構成と各セッション時間は維持したまま、Q1とQ2の足切り台数のみを増やす方針を明確にした。

変更点はとして、Q1は下位6台を脱落(従来は5台)とし、22台から16台へ絞る。続くQ2も下位6台を脱落(従来は5台)とし、16台から10台へ。こうしてQ3は従来どおり10台がポール争いに進む。方式自体を作り替えるのではなく、“22台化”で生じる混雑と偶発性を、足切りの段階で吸収する設計だ。

背景には、FIAスポーティング規則が想定する「基準は20台」という前提がある。一方で条文には、台数増に応じて脱落台数をスケールさせる規定が置かれており、22台の場合はQ1・Q2ともに6台を落とす、と明記されている。今回の“調整”は、その規定を運用面で前に押し出した格好だ。

影響は中団以降に直撃する。Q1で救われる枠が1台減るだけで、タイミングの遅れや黄旗一発が即死につながる確率は上がる。とりわけ“渋滞しやすい週末”では、各チームがコースインを早めるのか、逆に路面進化に賭けて後半勝負に出るのか。2026年の予選は、台数増が生む緊張を、まずQ1が飲み込むことになる。