
レッドブルの2025年は、フェルスタッペンがタイトル争いに加わり、ローソン、角田を投入しても2台目がそのレベルに達しなかったという結果に尽きる。コンストラクターズは451点で3位。前年2024年も3位だったが、589点から大きく後退し、首位マクラーレン833点との隔たりが広がった。
一方でドライバーズ選手権は、フェルスタッペンがシーズン8勝、合計421点で2位。ノリス423点に僅差2点で届かなかった。日本、エミリア・ロマーニャ、終盤のラスベガス〜アブダビまで、勝てる週末は確実に勝利をもぎ取り、落とす週末(スペイン10位、オーストリアDNF)もあったが、後半は見事なレースを続けて接戦に持ち込んだ。
これに反してチームメイトの戦績は厳しい。ローソンはわずか2戦を最下位近くで走り、角田裕毅に交代させられた。角田は3戦目の日本GPから昇格したが、終わってみれば年間ランキングは17位。念願の優勝マシンを駆るも最高位はアゼルバイジャンの6位で、マシン適応の難しさがそのままコンストラクターズ選手権の結果になった。レッドブルセカンドシートの呪いは今季も続き、二人のチームメイトはフェルスタッペンに近づくことが出来なかった。角田は2026年レッドブルのテスト兼リザーブに回り、後任としてハジャーが昇格する。
ハイライトは数点に絞られる。日本GPでフェルスタッペンが今季初勝利を奪い、選手権の流れを繋いだ。次にアメリカGP。優勝と大量加点(週末33点とマクラーレンのリタイヤ)で、終盤の逆襲モードを明確にした。第三に最終盤の3連勝(ラスベガス、カタール、アブダビ)。シーズン序盤には想像できなかった僅差のタイトル争いとなった。
チーム体制のトピックは、7月のホーナー解任とメキース昇格だった。20年続いた組織構造を切り替え、姉妹チーム側もパーマーの昇格で玉突きが起きた。これが戦力にどう作用したか判断し難いが、シーズン中に組織を再編成した思い切りの良さはレッドブルならではだろうか。資本・投資環境としては、2026年から自社PU(Red Bull Powertrains)+フォードとの提携で新規則に入る以上、グランプリの運用と並行してエンジンサプライヤー化の資金・人材・設備投資が走っている。
2026年、レッドブルは新PU規則初年をRed Bull Fordのパワーユニットで戦う。長らく組んだホンダはアストンマーティンと手を組むライバルとなる。またニューウェイに続き多くの主要メンバーの離脱が続いており、これを立て直せるか。来季、トップチームの位置を維持出来ても出来なくても、この点は話題になるだろう。
