
フェラーリの2025年は、2024年のコンストラクターズ2位から4位へ容赦なく転落した年だった。前年は2位652点でマクラーレンに14点差まで迫っていたが、これに近い位置を維持できなかった。
2024年はサインツ/ルクレールで5勝、1-2を2度達成し、タイトル争いに近づく勢いがあった。それが2025年はグランプリ勝利ゼロ。速さのピークがあっても、勝利に届かないままシーズンを閉じた。
体制面では安定と不安が同居した。フレデリック・バスールは引き続きチーム代表(GM兼任)となったが、2025年中盤には体制面では安定と不安が同居した。フレデリック・バスールは引き続きチーム代表(GM兼任)となったが、2025年中盤には去就に関する憶測でフェラーリならではの騒動に揺れた。
資本環境では、筆頭株主エクソールがフェラーリ株4%を売却して約30億ユーロ(約5,541.7億円)を調達し、議決権は約30%を維持しつつも持分を薄めた。フェラーリ側は自社株買いも絡め、株主還元と資本効率を優先する上場企業の論理がより鮮明になった。
資本環境では、筆頭株主エクソールがフェラーリ株4%を売却して約30億ユーロ(約5,541.7億円)を調達し、議決権は約30%を維持しつつも持分を薄めた。フェラーリ側は自社株買いも絡め、株主還元と資本効率を優先する上場企業の論理がより鮮明になった。
ドライバーは強力な二枚看板のはずが、そうならなかった。ルクレールは242点でランキング5位、表彰台7回・PP1回だが勝てなかった。7度のチャンピオン、ハミルトンは156点で6位。中国スプリントで勝利したものの、キャリア初のグランプリ優勝ゼロ、表彰台ゼロという不名誉を経験した。
ハイライトは、ルクレールのサウジアラビア3位、モナコ2位、アメリカ3位、メキシコ2位だった。一方で中国GPの両車失格は、タイトル以前に基本品質で落とした点として象徴的だ。
2026年はレギュレーションが大転換するが、中段に埋もれることが許されるチームではない。不振だった2025年が継続すれば体制面が問われることが必至となる。41歳で7度のチャンピオン、ハミルトンも正念場を迎える。
