アルヴィド・リンドブラッドは、育成カテゴリーで急激なステップアップを繰り返してきた自身の歩みを振り返り、それをF1でも受け入れて前に進む姿勢を語った。

そして彼のキャリアは、言葉通り早い。数年のカートを経て、リンドブラッドは2022年にフォーミュラカーへ転向。2022年からイタリアF4で2年を過ごしつつ、他のF4選手権にもスポット参戦した。2023年はランキング3位で終え、2024年にF3へ昇格。ルーキーイヤーを4位で終えると、2025年にはF2へ進んだ。

F2初年度の幕開けは、フォーミュラ・リージョナル・オセアニアのウインター選手権制覇という追い風付きだった。だが、F2のシーズンは思い描いた通りには進まず、最終的にランキング6位(28戦で3勝)。完璧な一年ではなかった。

メディアでは、上位でシリーズタイトル争いをした経験が少ないことがよく取り上げられるが、それでも2025年にはリアム・ローソンと並んでF1のシートを得た。階段を駆け上がる速さゆえに、リンドブラッドには常に適応が課題として突きつけられてきたが、本人はどのカテゴリーでも対応してきた手応えを口にする。

2026年にF1デビューを果たす時点で、彼のフォーミュラカー経験はわずか4年。異例の短さだ。その現実を、本人はむしろ成長の燃料として語った。

「とてつもなく多くのことを学んだ。F3に乗ったとき、僕はF4を1年やっただけで、すべてが本当に新鮮だった。ここ2年で、あらゆる面で、あらゆることが大きなステップになった。どれか1つを挙げるのは簡単じゃない。たぶん一番大きいのは、走行時間がどれだけ少ないか、そしてそれに対処しなきゃいけないことだ。F3で大きなステップが必要だったし、今年もまた大きなステップが必要だった。僕は速いペースで駆け上がってきたから、毎週末、自分を改善することに集中しなきゃいけなかった」