オスカー・ピアストリは、2025年シーズンを「誇りに思える」と振り返った。ランキング争いでは長く首位を守り、終盤3分の1が始まった時点で34ポイントのリードも築いたが、後半戦で勢いを落とし、巻き返したランド・ノリスとマックス・フェルスタッペンに後れを取り、最終的に3位でシーズンを終えた。悔しい結末になった一方、本人は「結果と切り離して持ち帰れるものがある」と語り、成長の実感を前面に出した。
「違う時期や違う人のキャリアを比べるのは、マシンも違うし、いつも難しい」
「でも、僕としては今季の自分のシーズンは、とても誇りに思える。F1での最初の2年と比べると、今年は頭ひとつどころか、はるかに上だった」
「最終的な結果は、究極的には自分が望んだものと少し違った。それでも、このシーズンを通して“自分が何を成し遂げられるのか”を自分自身に証明できたことで、楽観材料と強さをたくさん手にした」
「そういうものは、必ずしも結果に結びついているわけではない。だから僕にとっては、それを確実に将来へ持ち越せる。僕のF1での挑戦はまだ3回目にすぎない。まだまだ先は長いはずだ。でも今年の教訓は、僕をもっと強くしてくれる」
ピアストリは2026年、ノリスが王座を防衛する同じ“パパイヤ”の一台で、再度戦う構えだ。敗北を糧にできるかどうか。本人が口にした「結果に縛られない強さ」が、次の勝負を左右する。
