エステバン・オコンは、ハースがF1 2025年の後半戦で獲得できたはずのポイントを取りこぼしたと見ている。オコンは「ライバルを倒すこと」を最優先に据えるべきだと語り、チームとしての伸びしろを突きつけた。

ハースは2025年シーズンを通じて79点を獲得したものの、コンストラクターズランキングは8位に終わった。下にはザウバーとアルピーヌがいた一方、アストンマーティンには10点差、ビザ・キャッシュアップRBには13点差まで迫りながら、6位争いをわずかな差で逃した。オコンは「もっと獲れていた」と断言する。

背景には、チームが終盤まで抱えていたマシン側の問題があったという。オリバー・ベアマンがポイントを拾い続ける一方で、オコン側は苦しい状況に置かれたとされる。

「まあ、僕たちは明らかに示してきた。ここ10戦、クルマに問題を抱えていたんだ。だから、オリーは本当に素晴らしい仕事をした。シーズンを通してとても強かった。でも、ここ10戦みたいに毎周0.5秒も遅れているべきではなかった。来年は僕たち2人ともポイント争いをして、チームとして一緒に結果を最大化できればいい」

そしてオコンは、終盤の失速がコンストラクターズ争いに直結したと悔しさをにじませた。

「僕たちは上にいるべきだった。それなのに、そこでコンストラクターズ選手権を落としてしまった。残念だ」

ただしオコンは、単純に「ポイントが増えた」ことを成功とは捉えていない。79点はハースにとって2018年以降で2番目に多い得点だ。2018年は98点を挙げたが、その後は5シーズン連続で50点に届かず、2024年に58点まで戻し、2025年に79点へ積み上げた。それでも、オコンの視線は数字の先にある。

「でも、それは関係ない」
「大事なのは他の連中に勝つことだ。何点獲ったかは関係ない」
「確かに過去数年より多いかもしれないけど、他の連中に勝たないといけない。それが競争だ」
「みんながそうしてきた。だから僅差なんだ。だから僕たちはもっと良くならないといけない」

オコンは自身のハイライトとして、ポイントを重ねた4レースを挙げた。ただし、それらはすべてシーズン前半に集中していたという。

「中国、モナコ、そうだね、僕は7位だった。バーレーンはすごく良かった。予選でクラッシュしてかなり後ろからの巻き返しだったから、良かった。カナダも良かったと思う。でも順番はその通りじゃないかもしれない」