レッドブル昇格を控えるアイザック・ハジャーが、ルーキーイヤーを支えたレーシングブルズへの感謝を口にした。今季の躍進で2026年はマックス・フェルスタッペンのチームメイトに指名された。だが“セカンドシートの呪い”とも言われるポジションだけに、周囲の視線は厳しい。本人も、クルマから降りれば内気に見えた一年を経て、別人のように変わったと語る。

「F1キャリアを始めるのに、これ以上のチームは望めなかった。彼らは基本的に“子どもを育てる”ことに慣れている」
「ピエールのおかげだ。冬のほとんどを一緒に過ごした。そのおかげで本当にすぐ慣れた。すぐ適応できた。コース外でも、ドライバーとして大きな前進ができた」

一方で当初は走行経験の少なさが不安だったという。

「たぶん必要だったのは自信だ。限られた走行距離でF1に来て、唯一のテストでは『すごく速い、適応が難しい』と思った。メルボルンまでにもっと周回が必要だ、と。経験不足で限界まで攻められず、もし遅かったらどうしようと、しばらく自分に言い聞かせていた。でも数戦後には『よし、分かった。実際にできる。簡単だ』と思えた」
デビュー週末はフォーメーションラップでのクラッシュに終わったが、転機は同じメルボルン初日だった。
「いくつか瞬間があった。たとえばメルボルンのFP1で、いきなりペースに乗れた。速かったからだ。『よし、実際いける』と思った。それが日本での初ポイントにつながった。とても難しいコースでね」

環境が成長曲線を押し上げたとハジャーは強調する。次に待つのは、結果が求められるレッドブルのシートだ。