FIAは、F1 2026年シーズンのエントリーリストを公開し、複数ドライバーのカーナンバー変更、チーム名の改称、そしてパワーユニット(PU)サプライヤーの変更を正式に明らかにした。
最大の注目点は王者交代に伴うカーナンバーの変更だ。2025年チャンピオンに輝いたマクラーレンのランド・ノリスが、2026年はカーナンバー「#1」を使用する。一方、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、これまでの#1から#3へと変更されることになった。
また、Visa Cash App RBの若手ドライバー、アービッド・リンドブラッドのカーナンバーが「#41」となることも、今回のエントリーリストで確認された。さらに、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスのF1復帰により、「#11」と「#77」が再びグリッドに戻ってくる。
2026年からF1に新規参戦するアメリカのキャデラックも、大きな話題となっている。エントリーリスト上の会社名は「TWG Cadillac Formula 1 Team LLC」、チーム名は「Cadillac Formula 1 Team」となった。シャシー名は「Cadillac」で、パワーユニットはフェラーリ製を使用する。
ザウバーにも大きな変化がある。チーム名は「Audi Revolut F1 Team」となり、会社名は従来通り「Sauber Motorsport AG」を維持する。一方で、シャシーおよびパワーユニットの名称は、いずれも「Audi」に統一される。
レッドブル陣営では、パワーユニット表記が「Honda RBPT」から「Red Bull Ford」へと変更され、これはVisa Cash App RBも同様だ。さらに、アストンマーティンはメルセデスからホンダへ、アルピーヌはルノーからメルセデスへと、それぞれPUサプライヤーを切り替える。
そのほかの名称変更では、マクラーレンが「McLaren Mastercard F1 Team」、ハースが「TGR Haas F1 Team」、ウィリアムズは「Atlassian Williams F1 Team」となる。ウィリアムズはシャシー名も「Atlassian Williams」へと改められた。
2026年のF1は、新規参戦、王者交代、そしてメーカー勢力図の再編が重なり、まさに新時代の幕開けとなる。今回公開されたエントリーリストは、その変革の全体像を鮮明に映し出している。

