角田裕毅がレッドブル加入の「時期」について率直な後悔を明かした。当時のレッドブル内部は意思決定が割れ、組織の空気は「戦争状態」だったという。チームやマシンのパフォーマンスの良し悪しではなく、環境そのものが不安定だった点を明確に口にした。
角田は加入の経緯を振り返り、「チームに飛び込んだタイミングは、ちょうど内部で戦争が起きていた時期だったと思う。それは正直、かなり大変だった」とコメントした。各グランプリ、各セッションにおいて、多くの決断をしなければならないチームが一枚岩でない局面では、結論はその場の政治に引きずられる。
この告白は、角田は何が悪かったかを技術や自分のミス、運に閉じ込めず、勝敗を左右するのはマシンと人だけでなく、組織の温度だと示唆する。レッドブルというチームの組織の内部力学が、キャリアをどう左右するのか。角田の言葉は、その残酷さと現実を具体的に映し出した。重い警告だ。
