マックス・フェルスタッペンとレッドブルは、2026年のF1シーズンからレースナンバーを変更することを正式に認めた。ワールドチャンピオンのみが使用できる「#1」は、2026年シーズンからマクラーレンのノリスが使用することになる。そのため、フェルスタッペンは「#1」を継続できず、新たな番号を選択する必要があった。
フェルスタッペンは、2015年から2021年まで使用していた「#33」へ戻るのではなく、2026年以降は「#3」を使用することを決断した。
「#3」は、ダニエル・リカルドが長年使用してきた番号だ。フェルスタッペン自身、本来は「#3」を使いたいと考えていたが、リカルドが現役だった間はそれを避け、「#33」を選んでいた経緯がある。リカルドがF1から離れたことで、その機会が訪れた。
通常、レースナンバーは最後に使用されたシーズンから2年間は他のドライバーが使用できない規定となっている。リカルドが「#3」を最後に使用したのは2024年であり、本来であれば解禁は2027年シーズンからだった。
しかし、リカルドがFIAに書面で番号放棄の意思を示したことで状況は変わった。この協力により、フェルスタッペンは1年早く「#3」を使用できることになった。
フェルスタッペンのチームも、リカルドが柔軟に対応してくれたことを明かしている。FIAは近年、エントリーリスト公表前であればドライバーがレースナンバー変更を申請できるルールを、2026年から正式に認めている。
フェルスタッペンはViaplayのインタビューで、次のように語った。
「33番にはならない。僕の一番好きな番号は、1を除けばずっと3だった。今は入れ替えができるから、3番にする。33番でも問題はなかったけど、3が2つあるより1つのほうが好きなんだ。ずっと“ダブルの幸運”を意味すると言ってきたけど、F1ではもう十分に幸運を手にしたからね」
