マクラーレンCEOのザク・ブラウンが、2025年シーズンを総括する中で語った発言が注目を集めている。英メディアの取材に応じたブラウンは、笑いを交えながらも率直な言葉でチームの内情を明かし、特にオスカー・ピアストリに向けた軽口が話題となった。
ブラウンは、今季のマクラーレンを象徴する特徴として「ドラマのなさ」を挙げた。タイトル争いを戦う中で、ドライバー同士の緊張関係や政治的な駆け引きが注目されがちなF1の世界において、チーム内の関係性が極めて健全だった点を強調したのである。その文脈で、ピアストリについて「問題を起こさないことが最大の問題だ」と冗談めかして語り、場を和ませた。
この発言は一見すると辛辣にも映るが、その実、ピアストリの冷静さと安定感を高く評価する裏返しでもある。ブラウンは、感情の起伏が少なく、常に淡々と仕事をこなす姿勢がチーム全体の集中力を高めたと説明し、ノリスとの関係も含めて「理想的なダイナミクスだった」と振り返った。
マクラーレンは今季、パフォーマンス面だけでなく組織としての成熟度でも評価を高めた。ブラウンの発言は、成功の裏にあった静かなチーム運営と、個性を尊重しつつ衝突を生まないマネジメントの重要性を改めて浮き彫りにしている。
