アレクサンダー・アルボンは、F1の2025年シーズンを「自分のキャリアで最高だった」と位置づけた。激しい競争の中で、グリッドにいる資格を自分が証明したと感じているからだ。
序盤の勢いのままには終われなかった。それでもウィリアムズのアルボンは、2025年の戦いに手応えを残した。ドライバーズランキング8位、総得点73点でシーズンを終えたからだ。この成績はアルボンにとって2020年以来の自己最高であり、ウィリアムズ復帰後としても最良の結果だった。
「これは小さな勝利だって言っていいと思う。『ベスト・オブ・ザ・レスト』で終われたのはね。僕はミッドフィールドのチャンピオンになった。だからランドみたいな盛大なお祝いってわけじゃないけど、ポケットサイズのシャンパンくらいは開けるかもね。でも正直に言うと、自分をすごく誇りに思っている。今年は、みんなに――少なくとも多くの人に――僕がここに残る人間だって証明できたと思う。
そして正直、やるべきことをやり切ったとも感じている。来年が楽しみだし、僕たちが何をできるかを見るのも楽しみだ。早くプレスキットが欲しいよ」
さらに踏み込んで問われると、アルボンは「クルマの力が大きい」と認めつつ、自分自身も段階を上げたと強調した。サインツと戦ったことが、成長を加速させたとも語った。シーズン序盤と終盤で運の流れが変わったことも認めたが、致命的な問題とは捉えていない。むしろ、ウィリアムズが大きな前進を果たしたことを誇った。
「そうだね、僕の中ではこれが今までで一番いいシーズンだった。いろんな意味で、もちろんクルマがその大部分の功績を持っていると思う。前にも言ったけど、今年になって僕の取り組み方が劇的に変わったわけじゃない。「でも、ファクトリーの皆が今年やってくれたこと、彼らが成し遂げたことが本当に大きい。今年はものすごいステップを踏めた。僕はこのチームに4年いるけど、この4年の中で年ごとの伸びとしては明らかに今年が一番大きかった。
楽しかったし、特定のコースではトップチーム相手に戦えるのも面白かった。終盤は理想的じゃなかったけど、全体としてはペースは強かった。
僕自身は、ベガスとバクーでのミスが目立つと思う。でもそれ以外は、ただ僕の流れじゃなかったってだけだ。シーズン序盤のカルロスがそうだったのと同じだ。それだけのことだよ。
「本当にチームを誇りに思っている。毎年少しずつ前進してきたけど、今は何かが噛み合い始めている感じがある。「チームとして、ユニットとして、どんどん調整が決まってきている。
前にも言ったけど、P10からP5までの差より、P5からP1までの差の方が小さくない。というか、P5からP1じゃなくて、P5からP4ですら遠い。
まだ長い道のりだ。でも表彰台のチャンスは、できれば“思ったより早く”来てほしいね」
