アブダビGP後のポストシーズンテストで、キミ・アントネッリとガブリエル・ボルトレートが、マックス・フェルスタッペンの意外な素顔を明かした。パドックの主役であり4度の王者フェルスタッペンが、若手ドライバーに自ら声をかけ、データ比較やライン取りを細かく助言していたという。
アントネッリは「マックスは本当にたくさん話しかけてくれた。『ここはこうアプローチしたほうがいい』とか具体的に教えてくれて、僕のラップを一緒に見てくれた。まるで“ルーキーたちのお父さん”みたいだった」と笑う。
ボルトレトも「テレビで見ると、とにかくアグレッシブなチャンピオンという印象だけど、パドックではとても落ち着いていて、僕らをリラックスさせようとしてくれた。『楽しんでこいよ』と言われて緊張が少し解けた」と振り返る。
レース中は手強い王者として振る舞うフェルスタッペンだが、ピットレーンでは未来のライバルにも手を差し伸べる年長ドライバーとしての顔を見せている。レースやタイトル争いのプレッシャーを知り尽くした王者が、F1をどう捉えているのか、その一端を映し出していたと言えそうだ。
