マックス・フェルスタッペンを長年支えてきたレースエンジニア、ジャンピエロ・ランビアーゼの将来を巡り、不穏な憶測が広がっている。ラルフ・シューマッハはSky Deutschlandの取材に対し、私生活を巡る事情次第では2026年に継続できない可能性も否定できないと語った。「何が起きているのか、僕たちには分からない。だからこそ、来年彼がそこにいないリスクもある」。そうなれば「マックスにとって大きなドラマになる」と警戒した。
シューマッハが強調したのは、ランビアーゼの役割だ。「無線を聞けば分かる。『落ち着け。子どもっぽくなるな。集中しろ』とマックスに言える存在だ」。感情の起伏が激しい局面で歯止めをかけられる関係性は、簡単には代替できないという。新しいエンジニアを迎えれば、適応には非常に長い時間がかかると見立てた。
レッドブルの周辺では変化が続く。制御システム担当のマイケル・マニング、パフォーマンスエンジニアのトム・ハート(ウィリアムズ移籍)、エンジンエンジニアのデイビッド・マート(アウディ移籍)は離脱が決まっており、フェルスタッペンに第二の父と言わしめたヘルムート・マルコ博士も退任済みだ。シューマッハが「最高のドライバーが王者にならなかった」と評した直後だけに、陣営の安定は次季の生命線になる。
