ラアラン・プロストは、2025年のタイトル争いを振り返り、王座を逃したにもかかわらずマックス・フェルスタッペンが「今季最も傑出した」と言い切った。Canal Plusの取材でまず、ランド・ノリスの成長を評価した。シーズン序盤は強さが目立たず、むしろオスカー・ピアストリの出来が良かったという。
それでもノリスは驚くほど立て直し、最終戦までもつれた争いの中で安定感と必要な華やかさを兼ね備えた戦いを見せた。プロストは「祝福を送らなければならない」とした上で、結論は揺るがないと語る。「そしてフェルスタッペンだ。誰も予想していなかった形での巻き返しを見せた」。全体を俯瞰すれば「明らかに他のドライバーより抜けている」という。
上位3人はいずれも理由があって称賛に値するが、フェルスタッペンが見せたものほど印象的だったかと問えば、答えは否だと整理した。さらに戴冠がマクラーレン内部の力関係を変える可能性にも触れ、「新しいノリス」を見ることになるのか、挑戦者の立場に戻るピアストリがどう変わるのかを示唆した。
最後に「ランドがイギリス人であることも忘れてはいけない」と含みを残し、70歳のレジェンドは意味深な笑みを浮かべた。
