アストンマーティンが、アブダビGPにおける公式ファンイベントを欠席したとして制裁を受けた。フェルナンド・アロンソとランス・ストロールの2人を対象に、1人あたり2万5000ユーロ(約400万円)の罰金が科されたと報じられている。
問題となったのは、高気温の中でドライバーの登場を長時間待たされたファンの存在だ。公式イベントは、世界中から来場した観客との交流機会としてF1側が重視している枠組みであり、各チームには参加が実質義務化されたタイムスケジュールが組まれている。にもかかわらず、ドライバー2人がそろって姿を見せなかったことで、ファン軽視との批判が高まった形だ。2人が欠席した経緯は明らかにされていない。
レース競技面とは直接関係しない事案だが、近年のF1はブランド価値とファンエンゲージメントで成り立つイベントビジネスとして成長しており、この種の不履行が重なればイメージ面の損失も大きい。高額の罰金処分は、その象徴的なメッセージといえる。

