レッドブル傘下の18歳アルヴィド・リンドブラッドが、2026年にレーシング・ブルズからF1デビューを果たすことになった。かつて憧れのランド・ノリスに「5年後にはF1で会おう」と告げた少年は、その約束どおりトップカテゴリーにたどり着いた。
イギリス・バージニアウォーター生まれのリンドブラッドは、スウェーデンとインドにルーツを持つ多国籍ドライバー(国籍はイギリスとスウェーデン)。5歳からカートを始め頭角を現すと、2022年にイタリアF4に参戦し、23年には同選手権3位とユーロ4選手権4位、マカオF4優勝という実績を残した。24年はF3に昇格し、名門プレマで4勝を挙げランキング4位となった。
25年はフォーミュラ・リージョナル・オセアニア制覇を経てF2にステップアップ。カンポスから出場し2勝を挙げているがランキングは6位に留まっており(アブダビ前)、荒い競り合いで接触も多く、今回のステップアップに際しても、幾つかのメディアではF3、F2をランキング上位で終えた経験が無いことが指摘されている。
オートスポーツのインタビューで、リンドブラッドは少年時代にノリスへ放った言葉を「冗談ではなく、自分を追い込むための宣言だった」と振り返る。F3とF2で培った予選一発の速さとタイヤマネジメントを武器に、「まずはレーシング・ブルズで確実に結果を出し、いずれはタイトルを争う存在になりたい」と野心を語った。

