イサック・ハジャーはF1ラスベガスGPの結果に満足していた。予選順位が上であったとしても、トップ5に入るだけのペースは最初からなかったと見ていた。スタート直後に好位置を得て一時は5番手まで浮上したが、シャルル・ルクレールとオスカー・ピアストリに追い抜かれ、順位を守るには厳しい展開だった。
その後はウィリアムズのカルロス・サインツと走行する形となったが、サインツの方が速く、最終的には約10秒差で退けられた。ハッジャー自身も「8位が最大」と判断していた。だがマクラーレンのダブル失格により6位へ繰り上がり、ポイントはコンストラクターズ6位の確保に大きく寄与した。
「僕のレースには満足だ、付け加えることは特にない。僕らは少し遅かっただけだ。(予選の結果でグリッドが下がったことが原因で無線が攻撃的になったのかと聞かれて)いや、違う。仮にポールからスタートしても8位だったと思う。それが今日の僕らのペースだ。後悔はない。タイヤマネジメントで少し安全策を取りすぎたかもしれない。でも戦略に関しては最善だったと思う。やり切ったよ。セットアップ面ではタイヤを守りすぎた部分もあった。
競争力があって楽しかった。FP1からずっと良い仕事ができていたし、ミスは一つもなかった。とてもポジティブな週末だ。必要なのはもう少しペースだけだ。カタールやこれからのサーキットは僕らのマシンに合うはずだから大丈夫だ。全体として良い。チャンピオンシップでどうなるのかは分からないけれど、4ポイント(実際には8ポイント)を取れたのはチームにとって大きい。コンストラクターズの6位を固める助けになっている。良い結果だ。」
一方、チームメイトのリアム・ローソンは、1周目の1コーナーでピアストリと接触してポイント圏外に沈んだ。ペナルティは科されなかったものの、本人はピアストリに謝罪した。
「すごく滑りやすかった。前のマシンに追突しそうになって、避けようとした結果ああなった。正直、まだ映像を見ていない。とにかく接触したのは分かっている。だから当然、オスカーに謝りたいし、チームにも申し訳ない。僕はオーバーテイクしようとしたわけじゃない。今思えば、もっと早くブレーキを踏んで、無事に1コーナーを抜けるべきだった。
チームに対してもオスカーに対しても大きな謝罪をしたい。突っ込むつもりは全くなかった。ただ残念なのは、ポイント圏からスタートしていたのに、最後は全く勝負にならなかったことだ。
あの後は完全に後方に沈んで、できることはほとんどなかった。」

