
ハースF1チームは10年目のシーズンを迎える。また開幕戦が行われるメルボルンは、2016年にチームがF1デビューを果たしたサーキットとなる(最高成績は2018年の予選5位、決勝では2016年と2019年の6位)。
ハースはプレシーズンテストにおいて、燃料を多く積んだ状態での走行に重点を置き、VF-25の特性を詳細に分析することに注力した。その成果もあり、チーム代表の小松氏は、チームには確かな手応えが生まれ、自信を持って開幕戦に臨むことができる状況だと語る。
「メルボルンに戻るのが待ちきれない。これまでに良い思い出もあれば、悪い思い出もある。しかし、チームとしての初戦を戦った地であり、2016年に6位を獲得したことは素晴らしい記憶として残っている。非常に難しいサーキットだ。
基本的には市街地コースの特性を持ち、グリップが低く、オーバーテイクも容易ではない。ドライバーにとっても、マシンにとっても、チームにとっても厳しいチャレンジとなる。
しかし、プレシーズンテストの結果からも多くのポジティブな要素が見えてきた。我々が全てをうまくまとめ上げ、マシンとドライバーのポテンシャルを最大限に引き出せれば、十分戦えると確信している。」
また、フルシーズンデビューを前にしたオリバー・ベアマンは、ポジティブな見通しを語った。
「オフシーズンは非常に長かったが、ようやくメルボルンに到着し、シーズンが始まることにワクワクしている。このサーキットは本当に素晴らしく、美しい湖の周りを駆け巡るコースであり、景観も印象的だ。特に特徴的なのは“ロードクラウン”だ。
これは路面の中心が高く、外側が低くなっているもので、これがドライビングに大きな影響を与える。こうした特性を持つコースは他にないため、非常にユニークな挑戦となる。
自分の家族や親しい人たちとともに、このデビュー戦を迎えられるのが楽しみだ。昨年F2でメルボルンを走った際、観客の声援がとても印象的だった。今年はF1としてそれを味わうことができるのが嬉しいし、皆さんに良いレースを見せたい。」
