
フェラーリが開幕直前にイベントを開催した。二人のドライバーがミラノ市街地に設けられた特設コースでデモランを披露し、メカニックたちもピットストップ・タイヤ交換のパフォーマンスを行い、ファンを楽しませた。詰めかけたティフォシはイタリア国家を大合唱し、フェラーリへの情熱を二人のドライバーに投げかけた。


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— Scuderia Ferrari HP (@ScuderiaFerrari) March 6, 2025
ルクレール「夢を生きている。フェラーリを世界王者にするために全力を尽くす」
シャルル・ルクレールは、2019年に自身がフェラーリで初勝利を飾ったSF90を駆った。ファンの前に降り立ったモナコ人ドライバーは、胸の内を熱く語った。
「フェラーリでの7年目のシーズンが始まるが、まるで初日と変わらない感覚だ。環境も、ファンの熱気も、すべてが特別である。とても楽しい時間を過ごせたし、ファンの皆も楽しんでくれたことを願っている。こうして皆の前に立つことができて幸せだ。私は幼い頃からフェラーリのファンだったし、今もその気持ちは変わらない。ただ、今はその夢を実際に生きている。フェラーリの一員であることを誇りに思っているし、このチームの周りに広がる情熱がフェラーリを特別な存在にしている。それを肌で感じるたびに胸が熱くなるし、赤いレーシングスーツに身を包み、この人々の前に立つことができるのは、本当に素晴らしいことだ。」
ルクレールは、フェラーリとの関係の深さについても語った。
「私は、ほとんどイタリアで育ったようなものだ。カートレースはすべてイタリアで行われるからね。だから、この国とのつながりは特別なものがある。そして成長するにつれ、ますますフェラーリのファンになっていった。かつては、遠くからこのチームを見つめ、いつかこの一員になりたいと夢見ていたが、今は実際にその夢を生きている。そして、フェラーリを再び世界王者にするために全力を尽くすつもりだ。だからこそ、このストーリーには特別な意味があるのだ。」
ハミルトン「まずは世界王者に。そして、その後で…」
ルイス・ハミルトンにとっては、フェラーリドライバーとして迎える初めての大規模なファンイベントであった。2021年のSF21を操った彼は、目の前に広がる”赤き軍団”の熱狂に心を揺さぶられた。
「こんにちは、ミラノ!(イタリア語で) ここに来られて最高の気分だ。こうして目の前でファンと対面するのは初めてで、本当に素晴らしい瞬間だ。そして、この美しい街でフェラーリの赤を身にまとうことができるなんて、特別な気持ちでいっぱいだ。フェラーリの情熱に勝るものはない。そして、これは私にとってまったく新しい体験だ。フィオラノではすでにフェラーリのファンを見ていたが、こうして直接触れ合うのは初めてだし、ここでこのマシンを披露できることが嬉しい。イタリアの食べ物も最高だ。パスタもピザも、どれも美味しくてたまらない!ありがとう、みんな。愛してるよ。Love you all。」
彼もまた、イタリアとの特別な関係を振り返った。
「フェラーリは、世界王者を狙うのに必要なすべてを持っている。初めてイタリアに来たのは1997年。パルマやジェーゾロ、ロナートなど、各地でレースをしたことを今でも鮮明に覚えている。そして、何よりも忘れられないのは……やはりパスタとピザだ!この一週間で2枚のピザを食べたが、これ以上食べるとレーシングスーツがきつくなってしまうな(笑)。イタリアの文化も人々も素晴らしい。この国でより長く過ごせるのは、本当に嬉しいことだ。そして、今はイタリア語を勉強している。少し時間がかかるかもしれないが、忍耐強く見守ってほしい。」
フェラーリ加入が新たな活力をもたらしたことは明白だった。ハミルトンは、今季のフェラーリがタイトル争いをする準備ができていると確信している。
「競争は激しく、優れたチームが他にもたくさんいる。しかし、我々は最高の準備をしてきた。オフシーズンは本当に忙しかったが、全力を尽くしてきた。今は開幕戦のオーストラリアGPを迎え、実際に他チームと比較するのが楽しみだ。だが、目標はただ一つ——タイトルを獲ることだ。」
さらに、ハミルトンはユーモアを交えながら、ある”計画”を明かした。
「実は、シャルルと音楽について話し合ったことがある。チャンピオンを獲得したら、一緒に曲を作るかもしれない。まずは世界王者を獲得して、それから考えるとしよう。」
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