角田裕毅は、来年も引き続きVCARBに残留することになった。報道によると、彼は2025年のシートを求めて3チームと交渉を行っていたが、レッドブルが角田を離脱させることを認めなかったという。
先日、レッドブルの「椅子取りゲーム」が一段落し、ようやく来季のF1グリッドの顔ぶれが確定した。セルジオ・ペレスは4年間にわたって彼のチームメイトを務めたが、今シーズン後半はマクラーレンやフェラーリの後塵を拝する形となり、“チェコ”自身も表彰台争いに絡むことが難しくなった。そこでチームはペレスとの契約を打ち切り、フェルスタッペンの隣のシートを巡ってリアム・ローソンと角田裕毅の一騎打ちとなったのだ。
アルピーヌ、ハース、ザウバー
ペレスの放出が正式発表された翌日に、レッドブルはローソンがその後任になることを明かした。ニュージーランド出身のローソンはまだグランプリに11戦しか参戦経験がないが、角田はすでに4シーズンを戦ってきた。だが日本人ドライバーのマネジメントサイドは、VCARBからRBR(レッドブル・レーシング)へ昇格できる可能性が低いことを、当初から十分承知していたようだ。
報道によれば、角田のマネジメントは2024年の年始、彼の2025年契約延長が6月に発表される前に、アルピーヌ、ハース、ザウバーの3チームと話し合いを進めていたという。いずれのチームも長期契約を提示したとされるが、レッドブルは角田を手放すことを認めず、結果として今年6月に早々と2025年までVCARB残留が決まった。レッドブルのサポートチームとしては、角田ほど多くのグランプリに参戦するドライバーは今後も現れないだろうとみられている。
一方でアルピーヌは、リザーブドライバーであるジャック・ドゥーハンをオコンの後任として起用する道を選択した。オーストラリア出身のドゥーハンはガスリーの新たなチームメイトになる。オコンはハースへ移籍し、ベアマンと組んでミッドフィールドの戦いに挑むことになった。ヒュルケンベルグはザウバー(将来的にはアウディに買収される予定)のシートを得て、新人のガブリエル・ボルトレトとタッグを組む。