レッドブルのヘルムート・マルコは、彼の予選パフォーマンスに注目し、進化の兆しを評価した。角田はフェルスタッペンとの差を0.1秒にまで詰めていた。

「彼はこれまでで一番フェルスタッペンに近づいた。たった0.1秒遅れただけだった。でも残念ながらQ1で敗退してしまった。でも、確実に前に進んでいる」

角田が来季もレッドブルに残るためには、さらなる成長とポイント獲得が必要だ。マルコはこれまで何度も今季中の交代はないと明言してきたが、2026年のレッドブルの2ndシートに関しては、まだ決定していない。ただし、判断のタイミングはまだ先にある。

「ドライバーの評価は、我々の伝統的な方法として夏休み後に行われる。今はすべてがオープンな状態だ。ポジティブな面もネガティブな面も含めてパフォーマンスを見ている」

先月、クリスチャン・ホーナーに代わってレッドブルの新チーム代表に就任したロラン・メキースも、ハンガロリンクでの角田の速さに感心していた。

「ユウキはQ1の1回目の走行で、彼のキャリアで初めてマックスとの差が0.2秒だった。そして2回目の走行では0.1秒差だった。そのときのマックスは、正直あまり走行を楽しんでいなかった。だからこそ、今回のパフォーマンスは非常に強かった。もしかすると、これまでで一番良かったかもしれない。スパでも成長を見せていたし、彼と彼のエンジニアチームは本当にいい仕事をしていると思う」

メキースは以前から、レッドブルの2ndシートがしっかり機能するようにすることを自らの優先事項だと語っている。

「ユウキがパフォーマンスを発揮できるようにすることが最優先だ。それが2ndシートに関する僕たちの最重要課題であり、チームが集中している部分だ。チームはここ数戦、そのための取り組みを続けてきた。さらにもう一歩踏み出す方法を一緒に模索している。スパでの結果はその観点から非常にポジティブだった。今回の週末は全体的に難しかったから、評価が少し難しいところはある。でも、ユウキが過去に見せてきたようなパフォーマンスを出せない理由は何もない。今はそこに集中している」