ホンダのF1活動責任者によると、角田裕毅の2026年の去就は今シーズン「非常に早い段階」で明らかになる(Yuki Tsunoda’s fate will become clear “very quickly” this season)という。

多くの人が、このレッドブル・レーシング昇格の見送りには、レッドブルとホンダのワークス提携が今年で終了することが影響していると見ている。ホンダは現在、2026年の新型パワーユニットをアストンマーティン専用として開発している。

「我々は2026年2月のホモロゲーション(出場に必要な認可)を目指している。」

と、ホンダのF1プロジェクトリーダーである角田哲志氏が今週、フランスの新聞Ouest-Franceの取材に対し明かした。

「スタートが少し遅れたこともあり、できる限り最後の最後まで詰めたいと考えている。どれほど進捗しているか正確な数値を示すのは難しいが、重要な節目に達したとは思っている。」

一部では、2025年以降、角田がホンダとの関係を失うレッドブル・ファミリーに留まる可能性は低いと考えられており、ホンダが24歳の角田裕毅をアストンマーティンへと移籍させるよう働きかけるのではないかという見方がある。しかし、アストンマーティン側には、2026年もフェルナンド・アロンソとランス・ストロールとの契約がある。

そんな中、ホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)の渡辺康治社長は、角田の今後について以下のようにコメントした。

「彼はF1で5年目を迎え、十分な経験を積んでいる。だからこそ、最良の選択をしてほしい。

今年は非常に重要なシーズンであり、来年のシートはおそらく早い段階で決まるだろう。だからこそ、彼にはタイミングとチャンスをしっかりと捉えて、次のステップに進んでほしい。私は彼ならそれができると信じている。

しかし何よりも、今シーズンは最高の結果を出すことを願っている。」