
角田裕毅のF1キャリアに、これまで以上に厳しい視線が注がれている。元上司のフランツ・トストは、角田がレッドブルに居場所を確保するための努力を十分にしていないと警告した。トストはセールバスTVに対し次のように語った。
「ユウキには天性のスピードがある。だが、それが逆に問題なのかもしれない。F2やF3といった下位カテゴリーでは常に印象的な走りを見せてきた。でもそれは、すべて彼の元にチャンスが転がり込んできたようなものだった。ユウキは才能があるが、その才能を最大限に活かすのに必要な貪欲さや勤勉さが足りていない。」
「フェルスタッペンとの差を埋めるには、昼も夜もデータを研究しなければならない。チームに残れるかどうか、ましてやF1で未来があるかどうかは彼次第だ。彼は絶対にパフォーマンスを上げなければならない。」
注目は急速にイスラック・ハッジャーへと移りつつある。彼はオランダでの初表彰台に続き、モンツァでも力強い走りを見せた。スカイでニコ・ロズベルグもその才能を称賛した。
「またしても素晴らしいレースだった。」
しかし2016年のワールドチャンピオンであるロズベルグは、フェルスタッペンの影に入るリスクについて警告も発した。
「もしローレン・メキースから電話がかかってきて『ユウキは外れる。君が次のレースに出られる』と言われたらどうする? その時は断らなきゃいけないだろう?僕なら100%拒否する。『絶対にやらない。無理に押し込もうとしないでくれ』と言うね。」
ロズベルグは、レッドブルで苦しみシートを失ったフェルスタッペンの歴代チームメイトを挙げた――ダニエル・リカルド、ピエール・ガスリー、アレックス・アルボン、セルジオ・ペレス、リアム・ローソン、そして今や角田。
「どれほど危険なことか分かるだろう? レッドブルがどれだけ多くのキャリアを壊してきたか。」
ロズベルグはそう問いかける。
「誰もがユウキの状況を分かっている。彼のキャリアは糸一本でつながっているだけだ。レーシング・ブルズでは、まるで雲ひとつない空のようだったのに。」