レッドブルは、今週のアメリカGPと翌週のメキシコGPを経て、2026年のドライバー体制を最終決定する方針だ。モータースポーツ顧問のヘルムート・マルコは「メキシコの後に決める」と述べ、フェルスタッペンのチームメイト候補として角田裕毅とイサック・ハジャーの名が挙がっている。

ハジャーは今季ルーキーながら堅実な得点を重ね、オランダGPで表彰台を獲得するなど評価を高めた。一方、角田はメキーズ体制の下でついにRB21を手なずける方法を見つけ、レース運びの安定感を示している。ただしマルコは「結果が必要だ」と指摘しており、US〜メキシコの二連戦は両者の生き残りを左右する査定舞台となる見通しだ。

決定時期が明示されたことで、残りシーズンの焦点は「経験値の角田」か、「将来性のハジャー」かという一点に収れんした。二連戦のパフォーマンスとチームの長期計画——空力刷新と新PU時代への適応——が、来季レッドブルの座を最終的に分けることになるだろう。